ウェブサイトの直帰率が60%であることが分かったとしても、ユーザーが離脱する理由まで把握できますか?
従来の分析ツールでは、ページビュー数、コンバージョン数、離脱率などの数値は確認できますが、ユーザーがページをどのように閲覧しているか、例えば、ためらいながらホバーしたり、混乱してクリックしたりといった行動は把握できません。
顧客行動分析によってまさにそれが可能になります。顧客がどこでつまずき、どこで積極的に関わっているかを確認し、コンバージョンを阻害している要因を特定することで、最も重要な問題に対処できます。
このガイドでは、顧客行動分析とは何か、そしてなぜそれが重要なのかを詳しく解説します。さらに、行動分析を活用して顧客体験を向上させ、コンバージョン率を高めるための6つのステップをご紹介します。
重要なポイント
修正すべきページやページ要素を絞り込む前に、まずはカスタマージャーニーを理解します。
最も実用的なインサイトを得るため、データをセグメント化し、デバイスの種類、ユーザーの種類、またはトラフィックソースごとに行動を分類します。
ワークフローに行動分析に組み込み、優先度の高いページと顧客を定期的にレビューします。
顧客行動分析とは何ですか?
顧客行動分析とは、サイトやアプリでのユーザーのあらゆる操作(クリック、スクロール、タップ、ホバーなど)に関するデータを収集・分析するプロセスです。これにより、顧客が何をするかだけでなく、なぜそのような決定をするのか、そして何がコンバージョンを妨げているのかが明らかになります。
何が起きたのかを示す従来のウェブ分析とは異なり、顧客行動分析は「なぜ」それが起きたのかを明らかにします。
この違いを示す例を見てみましょう。
従来の分析:商品ページの直帰率は45%です。
顧客行動分析:訪問者は商品ページの半分までスクロールし、「カートに追加」ボタンで6秒間ためらった後、クリックせずにページを離れます。
直帰率も有用な情報ですが、2つ目のインサイトはより具体的で、改善すべき点を明確に示しています。しかも、余計に時間がかかることもなく、専任のデータサイエンティスト・チームもいりません。
その代わりに必要なのは、ユーザーがページをどれだけ下までスクロールしてどこで止まるかを記録するスクロール深度や、レイジクリックなどのフラストレーションシグナルといったデータを収集・分析する適切な顧客行動分析ツールだけです。フラストレーションシグナルは、ユーザーがページ上の要素から期待していたものや望んでいたものを得られていないことを示しており、カート放棄や売上損失に直接つながります。
これらの情報をすべて収集・分析してくれる顧客行動分析ツールを活用することで、コンバージョンの阻害要因を減らし、顧客の信頼を築き、収益を増やすために次に何をすべきかを正確に把握しやすくなります。
💡プロのヒント:顧客行動分析ツールを含むオールインワン・プラットフォームを選びましょう。Contentsquareなら、マーケター、プロダクトマネージャー、UXデザイナーは以下のツールを利用して顧客行動分析をシームレスに行うことができます。
プロダクト分析により、ユーザージャーニーを最適化し、顧客生涯価値(CLTV)を高められます。
会話インテリジェンスは、人間とAIエージェント間のチャットを理解するのに役立ちます。
Voice of Customer(顧客の声、VoC)を通じて、購買に関する決定の促進要因や阻害要因について、顧客の意見を直接得られます。
エクスペリエンスモニタリングにより、顧客のフラストレーションや離脱につながるエラーやページ読み込みの問題を見つけて修正できます。
包括的なソリューションを選択することで、チームはツールの切り替えにかかる時間を減らし、顧客ロイヤルティを高め、コンバージョンを促進する決定により多くの時間を費やすことができます。🙌
顧客行動分析がUXとコンバージョンに重要な理由
顧客行動分析は、顧客がなぜそのような決定をするのか、あるいはなぜコンバージョンに至らずに離脱するのかを理解するのに役立ちます。カスタマージャーニーのあらゆる段階における意図を理解することで、収益損失につながる障壁を把握しやすくなります。
具体的には、顧客行動分析によって以下が可能になります。
コンバージョンを阻害する要因とそのビジネスへの影響を特定する:例えば、分かりにくいCTAに対する購入のためらいなど、顧客がつまずく場所を正確に把握できます。
重要な局面での顧客の意思決定を理解する:新規訪問者に購入意欲がある場合や、価値の高い見込み客が離脱しようとしている時などに見られる、顧客の意図を示すシグナルを追跡します。
解約率を減らし、顧客生涯価値(CLTV)を高める修正を優先する:2回目のリピート注文や、プレミアムプランへのアップグレードなど、顧客が目標を達成できるよう支援します。
顧客の信頼と長期的なロイヤルティを築く:フリクションを取り除き、直感的な体験を提供することで、顧客が初回訪問時にコンバージョンし、リピーターになる可能性が高まります。
顧客行動分析でコンバージョン率を向上させる6つのステップ
顧客の行動を理解しても、その知識を活用する方法を知らなければ意味がありません。このガイドでは、行動に関するインサイトを顧客体験(CX)の改善につなげ、コンバージョンの阻害要因を取り除き、収益を向上させるためのステップバイステップのプロセスをご紹介します。
1. カスタマージャーニーをマッピングして機会を見つける
カスタマージャーニーマッピングは、ユーザーがウェブサイトやプロダクトにアクセスしてから離脱するまでの経路を、予期せぬ迂回や離脱ポイントも含めて表示します。この俯瞰的な視点が、パターンを把握するのに役立ちます。購入意欲の高いユーザーが同じステップで決済を放棄していないか、新規訪問者が悪い体験をした後に離脱していないかなどを確認できます。
顧客ライフサイクルのさまざまな段階におけるこれらのパターンを理解することで、収益とリテンションに最も大きな効果をもたらす修正を優先できます。
顧客がサイト内をどのように移動するかを示すContentsquareのジャーニー分析ツールを使えば、カスタマージャーニーのマッピングが簡単になります。さらに、ContentsquareのAIを活用したSenseチャットで、「顧客がカートを放棄する理由は何か?」といった質問をすることで、マップの解釈を素早く行うことができます。
![[Visual] Journey-analysis-sense](http://images.ctfassets.net/gwbpo1m641r7/3YF1vgtNFaqqWjjaxSZbgl/b37170520a1dc52508425883c909ace1/Journey-analysis-sense.png?w=1280&q=85&fit=scale&fm=avif)
Senseチャットとジャーニー分析を併用してカスタマージャーニーマップを素早く解釈。
💡プロのヒント:顧客の行動や特性に基づいてジャーニーをセグメント化して、異なるターゲットグループのユーザー ジャーニーを確認します。例えば、Contentsquareの行動セグメンテーション 機能により、価値の高い顧客と新規訪問者の行動を比較できます。これにより、さもなければ見逃していた可能性の高い最適化の機会が明らかになります。例えば、新規ユーザーは高価値ユーザーとは異なる段階でプロダクトを離脱していることが判明した場合、的を絞った対策が必要になります。
![[Visual] Behavior-segmentation-journeys](http://images.ctfassets.net/gwbpo1m641r7/2ibo09aGgKFqKBttl5n1Hm/83f8858f0e8248f66c38f7a55eeb8353/Behavior-segmentation-journeys.png?w=1280&q=85&fit=scale&fm=avif)
Contentsquareのフィルター機能によって、カスタマージャーニーを簡単にセグメント化できます。
2. ヒートマップを使用してページ上の行動パターンを分析する
顧客が離脱する理由を理解したら、次はユーザーがページ上の特定の要素と、どのようなやりとりをしているかを分析し、離脱の理由をさらに掘り下げてみましょう。
Contentsquareをご利用の場合、まず無料のヒートマップから始めることをお勧めします。このツールは、集計データをカラフルなビジュアルで表示し、ユーザーがページ上でどのような操作を行っているか(どこをクリック、タップ、ホバーしているか)、あるいは重要なCTAに目を向けることなく、そのままスクロールして通り過ぎているかどうかも把握できます。
例えば、SaaS企業のUXデザイナーを想像してください。 ジャーニー分析の結果、ユーザーが価格ページにアクセスした途端、すぐに離脱してしまうことが判明したとします。その場合、収益のアトリビューション分析に加えて、ヒートマップ使って各ページ要素の露出度、クリック率、コンバージョン率を視覚化することで、売上損失をもたらしているコンバージョンの阻害要因を特定できます。
![[Visual] Heatmaps-revenue](http://images.ctfassets.net/gwbpo1m641r7/56RVjyrCwHgemeZSdmv7Bk/9cc61d18f7ec1dd1e7314290f4895ac3/Heatmaps-revenue.png?w=1280&q=85&fit=scale&fm=avif)
Contentsquareのヒートマップにより、最も高い価値を生み出しているページ領域を確認できます。
3. セッションリプレイで各ユーザーの行動を確認する
ページ上での顧客の行動に関する全体像を把握したら、ヒートマップをクリックして直接セッションリプレイに移動し、さらに詳細を確認できます。
セッションリプレイにより、以下の例を含め、各顧客がサイト滞在中に何を見て何をしているかを把握できます。
クリックできない要素を繰り返しクリックしている:何かをしたがっている明確な意図を示すシグナルです。
長い文章を読むために手を止めている:購入決定における迷いを示している可能性があります。
エラーのせいで商品画像の読み込みに時間がかかっている:購入意欲が削がれる可能性があります。
個々のジャーニーを見る時間がなくても心配いりません!ContentsquareのAI機能「Sense」を使えば、 1件または複数のユーザーセッションのサマリーをワンクリックで取得し、重要な瞬間を把握できます。 これにより、顧客が離脱する理由と、コンバージョンを促進するために必要な変更を理解できます。
![[Visual] Session replays AI summaries](http://images.ctfassets.net/gwbpo1m641r7/513RGRBy7acZFtxrrMg1cE/7f6851e3d8f3c4ca804c3e8cde0f847a/Session_replays_summaries.png?w=1280&q=85&fit=scale&fm=avif)
ContentsquareのAI主導のリプレイサマリー機能によって、素早くセッションに関する重要なインサイトを得て潜在的な問題を発見できます。
4. 修正事項の優先順位を決定する
顧客行動分析ツールのヒートマップとセッションリプレイを利用してフリクションの要因や阻害要因を特定できたら、次は分析結果に基づいて問題への対応を開始する必要があります。
Contentsquareのインパクト定量化によって、あらゆる行動、イベント、問題が収益に与える影響を把握し、カート放棄や離脱を最も効果的に削減できる対策を優先的に実施できます。これにより、効果の高い改善機会にリソースを集中させ、効果の低い変更は後回しにすることが可能になります。
また、AI主導のSenseアナリストを、決定プロセスにおけるパートナーとして利用できます。「なぜ顧客はコンバージョンせずに離脱してしまうのか?」「テニス用品の商品ページを最適化するにはどうすればよいか?」といった質問をするだけで、具体的な手順と推奨事項のリストが表示されます。
Senseのおかげで、分析にかかる時間を大幅に節約できました。迅速にインサイトを提供し、私の質問に答え、さらには社内用語まで理解してくれるアナリストがチームにいるようなものです。以前の分析ツールでは、1つのユースケースのインサイトを得るのにほぼ丸一日かかっていましたが、今では数分で答えが得られます。本当に素晴らしく、今後の展開が楽しみです。
5. インサイトをUXの仮説と改善点につなげる
次に、行動分析で得られたインサイトを基に、検証可能な改善策を策定します。以下のようなフレームワークを試してみてください。
「[要素]における[顧客行動]を観察した結果、[問題点]が示唆されたため、[変更]によって[指標]が改善されると考えられる」
一般的な動作パターンに基づき、試す価値がある最適化策の例をご紹介します。
決済ボタンで長い間ためらっている:顧客は購入を完了することに不安を感じている可能性があります。「安全な決済」や「次のページで注文内容をご確認ください」など、安心感を与えるマイクロコピーを追加してみましょう。
露出度は高いもののクリックが少ない: 顧客は要素を目にするものの、魅力を感じていないようです。より高品質な画像を使用したり、ソーシャルプルーフを追加したりしてテストしてみましょう。
6. テスト、測定、イテレーション
ABテストを実施して仮説を検証し、新しいバージョンが元のバージョンよりも優れた成果をもたらすかどうかを確認します。ただし、コンバージョン率だけでなく、行動の変化も追跡してください。購入に対するためらいは軽減されましたか?購入意欲を示すシグナルは改善されましたか?
期待通りの結果が得られれば素晴らしいですが、CXとコンバージョン率の最適化は、決して一度きりの作業ではないことに留意してください。分析→テスト→測定→学習という継続的な改善ループを構築しましょう。
リテンション指標、離脱の予測と防止、コンバージョン率の向上も追跡するようにします。フリクションの削減により、コンバージョンが増えるだけでなく、顧客のリピート率や顧客生涯価値の向上にもつながります。
顧客行動分析を開始する
サイト全体を一度に刷新する必要はありません。まずは小規模に始め、このガイドで紹介した6ステップから成る顧客行動分析プロセスを、トラフィック量の多いページまたは重要なコンバージョンファネルに適用してみましょう。
コンバージョン率の向上、より良い顧客体験、顧客満足度の向上といった成果を確認できれば、行動分析の取り組みを継続していく意欲と弾みが生まれます。
顧客行動分析に関するよくある質問
顧客行動分析とは、顧客がデジタルジャーニーのあらゆるタッチポイントでブランドとどのように関わっているかを検証するプロセスです。これには、顧客の行動(タップ、クリック、ためらいなど)に関するデータを収集・分析し、発見したパターンやインサイトを活用して、コンバージョンを阻害する要因を減らし、顧客体験を向上させることが含まれます。

![[Visual] Contentsquare's Content Team](http://images.ctfassets.net/gwbpo1m641r7/3IVEUbRzFIoC9mf5EJ2qHY/f25ccd2131dfd63f5c63b5b92cc4ba20/Copy_of_Copy_of_BLOG-icp-8117438.jpeg?w=946&q=85&fit=scale&fm=avif)
![[Stock] Unlocking the power of customer journey visualization – Step by step — Cover Image](http://images.ctfassets.net/gwbpo1m641r7/1E3yKJe4En4Jq36yjJl4vW/f7befc254b7ce2102e5ebe1e4586814b/customer-journey-visualization-people-draw-1.jpg?w=624&q=85&fit=scale&fm=avif)
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