卓越したデジタル体験を構築するには、顧客のニーズ、欲求、期待を深く理解することが不可欠です。オンサイトアンケートは、顧客の考えや不満に直接アクセスできる手段であり、最も重要なタイミングでリアルなフィードバックを収集することができます。
適切なアンケートソフトウェアを使えば、顧客体験を本質的に向上させるインサイトを引き出すことが可能です。本ガイドでは、手軽でコスト効率の高いツールから、ニーズの拡大に対応できる本格的なアンケートプラットフォームまで、目的に応じた最適な選択肢を紹介します。
また、単に回答を集めるだけでは不十分である理由についても解説します。顧客の行動を真に動かしている要因を把握するためには、より深い洞察を提供するアンケートソフトウェアが必要です。 読み終える頃には、自社のニーズに合ったアンケートツールを選定し、収集したフィードバックを実行可能な施策に変えてコンバージョン向上とロイヤルティ強化につなげる準備が整っているはずです。
おすすめのアンケート作成ソフトウェア・プラットフォーム8選
アンケートは、顧客にとって本当に重要なことを理解するための入り口です。
製品の改善、ウェブサイトの最適化、サービスレベルの向上――どの目的であっても、アンケートツールやプラットフォームを使えば、顧客の声をリアルタイムで捉え、成長につながるインサイトを生み出すことができます。 操作は簡単でスピーディ。一部のツールでは、フィードバック収集を自動化することさえ可能です。
そして何より、アンケートツールは時を超えたフィードバックループを構築する手助けをしてくれます。顧客を常にビジネスの中心に据え続けるための強力な武器となるのです。 ここでは、それを実現するためのおすすめツールをご紹介します。
1.Googleフォーム
Googleフォームは、シンプルでコストのかからないアンケートツールを探している方に最適な出発点です。 カスタマイズも直感的で、無制限にアンケートを作成・公開できます。
Googleスプレッドシートとのシームレスな連携により、以下のことが可能です:
フォームに届いた回答をリアルタイムで確認・分析、慣れ親しんだUIで使いやすい
共同編集機能で顧客からのフィードバックでチームをスピードアップさせる
Googleフォームは、シンプルなアンケート用途には最適ですが、顧客の行動やジャーニーを深く掘り下げたい場合には機能が不足する可能性があります。
おすすめ対象: 中小企業、教育機関、個人ユーザー(高度なカスタマイズや分析機能を求めない方向け)
2.Contentsquare Voice of Customer(顧客の声、VoC)
ContentsquareのVoCアンケートは、スムーズかつ強力に顧客フィードバックを収集できるツールです。 数秒でアンケートを作成でき、AIによって分析もスピーディ。さらに、プラットフォーム内の他の機能とも容易に連携できます。
私たちの調査が際立っている理由は以下の通りです。
セットアップが簡単・高速:Net Promoter Score®(NPS®)、アンケート、フィードバックボタンなど、40種類以上のテンプレートを活用可能。あるいは、AIが自動で設問を作成してくれるため、手間なくスタートできます。
ブランドに合わせてアンケートをカスタマイズ:アンケートのデザインやターゲットを簡単に調整することで、すべてのアンケートをサイトの自然な延長のように感じさせます。ユーザーは、あなたのブランドと交流しているように感じるでしょう。
AIによるインサイト:自動化されたレポートで手動分析をスキップ、 センチメント分析や自動タグ付けにより、ユーザーの発言をすぐに理解することができます。
設定を再利用して時間を節約:一度作成したアンケートの設定を保存・再利用可能。ブランディングやターゲティングを毎回やり直す必要がありません。
![[Visual] Exit-Intent- Survey](http://images.ctfassets.net/gwbpo1m641r7/1UqasWRBnczjIUsx8wDIMB/149e80ca4b764400d3295ddb4c9c254b/Feedback_Widget__1_.png?w=1920&q=100&fit=fill&fm=avif)
Contentsquareのアンケート例
しかし、これは始まりに過ぎません。 Contentsquareの他のデジタル体験分析ツールや機能とアンケートを組み合わせることで、さらに多くのインサイトを引き出すことができます。
ユーザージャーニーを見る:アンケート回答者がサイト上でどのように行動したかをセッションリプレイで深く掘り下げることで、フィードバックにさらなる背景情報が加わります。
行動+フィードバック=完全なストーリー:アンケート結果と ヒートマップそして 行動分析ユーザーの発言やサイト内回遊状況を確認することができます。
ユーザーの動線を可視化:簡単に カスタマージャーニーの可視化傾向を把握し、アンケートの回答で言及された顧客の不満ポイントを特定できます。
Contentsquareが最適な企業: リアルタイムで実行可能なフィードバックを必要とし、なおかつサイト上でのユーザー行動を包括的に可視化したいあらゆる規模の企業に最適なプラットフォームです。
プロのヒント:リアルタイムのフィードバック管理で先手を打つ。
多くの基本的なウェブアンケートツールでは、ネガティブなフィードバックに気付いた時には手遅れというケースも少なくありません。これが後々、大きな問題につながることもあります。 しかし、Contentsquareにはセンチメント分析のような機能があり、常に最新のフィードバック状況を把握できます。
たとえば、特定の機能や製品に対してネガティブな意見が急増した場合でも、感情分析を使えば: アンケートのインサイトをテーマごとに分類、過去のユーザー行動データと照合することができるため、「そのユーザーが将来、新機能を受け入れるのか、それとも離脱してしまうのか」といった行動の予測にもつながります。
これらのタイプの機能を有するContentsquareのようなアンケートプラットフォームは、フィードバックを集めるだけでなく、それを分析し、効果的に活用するためのツールも提供しています。
📢問題が深刻化するのを待つのではなく、Contentsquareのツールで迅速に状況を把握し、アクションを起こしましょう。
![[Visual] Sentiment analysis survey results](http://images.ctfassets.net/gwbpo1m641r7/5IyplCavvMxRIOOUKyCcOZ/6d6da0cba5b81a5a402393b342133f11/surveys_results_sentiment_breakdown.png?w=3840&q=100&fit=fill&fm=avif)
「結果」タブのグラフをそのままプレゼンに活用しましょう。
3.SurveyMonkey
SurveyMonkeyは、市場調査のための多種多様なテンプレートがあらかじめ用意されている、汎用性の高いプラットフォームです、 顧客満足度および従業員エンゲージメント調査用の膨大な種類のテンプレートがあらかじめ用意されています。
また、リアルタイムでのデータ分析・レポート作成が可能な高度な分析ツールを搭載しており、CRMシステム、メールマーケティングツール、生産性向上アプリなど、多くの外部プラットフォームと連携することができます。
ただし、機能が豊富である一方で、高度な機能を使うには追加コストが発生する点には注意が必要です。 たとえば:
スキップロジック、ABテスト、ホワイトラベリングといった高度な機能は、プレミアムプランでのみ利用可能であり、中小企業にとってはコスト負担が大きくなります。
下位プランではレポート機能が制限されており、高度なデータ分析やユーザーセグメンテーションが難しくなります。
SurveyMonkeyが向いている企業: プレミアムプランを活用できる大企業で、柔軟なアンケート作成と高度な機能を求めている場合に最適です。
4.Typeform
Typeformは「会話のような設問スタイル」**で知られており、1問ずつ順に表示されるため、ユーザーの集中力を維持しやすく、アンケート完了率の向上に貢献します。
Typeformを使用することで得られる主なメリット:
画像や動画を活用したカスタマイズにより、インタラクティブで魅力的なアンケート体験を実現
AIを活用した設問作成支援ツールにより、アンケート作成の手間と時間を削減
Typeformは特にユーザーエクスペリエンス(UX)に優れている一方で、クラスタ設問などを含む複雑なアンケートには不向きです。また、回答数に応じて料金が急速に上昇し、上位プランでのみ高度な機能が利用可能となっています。
Typeformが向いている企業: ブランディングやデザインを重視し、洗練されたアンケート体験を提供したい企業・ブランド向け。ただし、詳細な顧客分析や行動データを必要としないケースに限られます。
プロからのアドバイス:AIを活用したレポートで、より速く、よりスマートに、インサイトを得ることができます。
SurveyMonkeyやTypeformのようなツールはデータを提供してくれますが、実行可能なインサイトを得るには回答を1件ずつ読み込む必要があることも多く、分析に多くの時間を要します。
Contentsquareを使えば、終わりのない分析に別れを告げることができます。私たちの AIサマリー 機能は、過去30日間のテキスト回答を以下のような包括的なレポートに変換します。
回答の要約:回答者の意見を明確に把握することができます。
フォーカス・エリア:フィードバックで目立った主要テーマと問題を発見する
関連する引用:レゼン資料にも使える、顧客の生の声を引用形式で抽出
アクションプラン:次のステップを導き、顧客体験を向上させるために、実行可能なインサイトを使用します。
回答の分析に何時間も費やす代わりに、詳細なレポートを手に入れることで、顧客の本音に基づいた有意義な変更に集中することができます。
![[Visual] Surveys - AI summary](http://images.ctfassets.net/gwbpo1m641r7/3NZ7jqMcoLw9ysBhnHOr2i/e9210dd62d4aed1a0e597ed710942b21/VoC_-_AI_summary__1_.png?w=3840&q=100&fit=fill&fm=avif)
Contentsquareのアンケートレポートには、回答の要約、主要な注目領域、関連する顧客の声、そして次のアクションプランが含まれています。
5.Qualtrics XM
Qualtricsは、アンケートの設計と分析に関しては、このリストの中で最も広範なプラットフォームの1つであり、大企業に愛用されています。高度なアンケートロジック、レポート機能、チーム連携機能が充実しており、以下のような特長があります:
センチメント分析、ABテスト、予測分析などのインテリジェントツール
選択肢のランダム化、テキストパイピング、分岐ロジック、アンケートフローの編集といった細やかな設定が可能
ただし、価格が高額であるため中小企業にはハードルが高く、またユーザーの行動データとの統合やデバイスをまたいだセッショントラッキングといった、Contentsquareのようなソリューションに見られる機能は搭載されていません。プラットフォーム自体も複雑で、チームが活用するには専用トレーニングが必要となる可能性があります。
Qualtrics XMが向いている企業: 洗練されたアンケートソフトウェアに投資でき、高度なフィードバック管理機能を求める大企業。
6.HubSpot 無料オンラインフォームビルダー
HubSpotの無料アンケートツールは、CRMプラットフォームと直接連携しており、アンケート回答に応じて自動的にコンタクト情報を登録できます。 以下のようなニーズを持つ場合に最適です:
顧客データの収集とリード育成を、既存の業務フロー内で一元管理したい
直感的なフォームビルダーで、技術的な知識がなくても簡単にアンケートや質問票をカスタマイズしたい
ただし、使いやすさの反面、他の専門的なアンケートツールに比べてカスタマイズの自由度が低く、詳細なセグメント分析や自動インサイトなどの高度なレポート機能を使うには、有料プランへのアップグレードが必要です。
アンケートを通じてデジタル体験を最適化することが目的であれば、HubSpotの機能だけでは物足りないかもしれません。 ユーザーがどのようにサイトを操作しているかを明らかにする分析機能がないため、「何がうまくいっていて、何を改善すべきか」を判断するには限界があります。
HubSpot 無料フォームビルダーが向いている企業: HubSpotのCRMを利用しており、簡易的なアンケート収集と顧客データ管理を一体化したい中小企業。
プロからのアドバイス:アンケートは会話のきっかけになりますが、本当に顧客とつながりたいのであれば、さらに深く関わることが必要です。
アンケートは会話のきっかけにはなりますが、顧客と本当に深くつながりたいのであれば、さらに一歩踏み込んだ関与が必要です。 QualtricsやHubSpotではアンケート作成は可能ですが、インタビューやユーザビリティテストへのスムーズな導線が用意されていないことが多く、最も深いインサイトが必要なときに、それを得られないという課題が残ります。
Contentsquareなら、アンケートだけでは捉えきれない複雑なテーマや行動を、簡単に掘り下げることができます。
アンケートに曖昧な回答があった場合、その回答者のセッションリプレイをご覧ください。
回答者から提起された問題について、さらに明確にする必要がある場合は、Contentsquareを使って、回答者をフォローアップに招待しましょう。 ユーザーインタビュークリックするだけです。
ユーザーニーズを深く掘り下げたいですか? 世界130カ国以上、25業種、20万人以上の参加者から、あるいは自社のユーザーベースから、ユーザーを簡単にリクルートできます。
スケジュール調整が面倒ですか?Contentsquareにはビデオ通話のスケジューリング機能が組み込まれており、面倒なやり取りなしに、会話に集中できる環境を整えられます。

Contentsquareのインタビュー機能で、専門家や自社ユーザーとのインタビューを簡単に実施
7. Mailchimp Surveys
Mailchimpは、アンケートをメールマーケティングキャンペーンに組み込むことができるツールです。フィードバックを集めながらメールリストを拡大するのに役立ちます。
Mailchimpのアンケート機能の長所と短所:
自動タグ付け機能: 回答者ごとに自動でタグを付けられるため、セグメント別にターゲティングしたマーケティングが可能
深い分析が困難: なぜその回答が得られたのか、といった背景を深く理解する分析機能が不足しています
また、高度なレポート機能やカスタムテンプレート、自動化などの機能は有料プランのみですが、無料プランでもデザインを編集してブランドイメージに合ったアンケートを作成・共有できます(Webやメールキャンペーン経由で配信可能)。
Mailchimp Surveysが向いている企業: すでにMailchimpを使っている中小企業やマーケターで、キャンペーンにシンプルなアンケート機能を追加したい場合に最適です。
8.Zoho Survey
Zoho Surveyは、高度なスキップロジック、多言語対応、カスタマイズ可能なテンプレートなど、豊富な機能を比較的低価格で提供しています。
Zoho Surveyユーザーの評価ポイント:
Zoho CRMを使用している企業にとっては、シームレスな連携により、アンケートデータの収集・共有・活用がスムーズ
アンケートの送信回数に制限はなく、無制限に配信可能(ただし各アンケートは10問・100回答まで)
デザインのカスタマイズは有料プラン限定ですが、ポップアップ表示、メール挿入、Webサイトへの埋め込み、SNSでの共有が可能 使いやすく一定のカスタマイズ機能も備えていますが、より高度な分析や他のデジタル体験ツールとの統合を求める場合は、さらに強力なプラットフォームが必要です。
Zoho Surveyが向いている企業: Zohoをすでに導入している小〜中規模企業で、手頃で使いやすいアンケートツールを探している場合に適しています。
プロからのアドバイス:アンケートを分析ツールと組み合わせて、顧客体験を深く読み解こう。
多くのアンケートツールはインサイト収集に優れていますが、「なぜそのような結果になったのか」という深い理解には対応していないことがよくあります。
Contentsquareを使えば、Voice of Cutomer( VoC、顧客の声)とエクスペリエンスアナリティクスをシームレスに行き来し、顧客の「感情と行動の全体像」を把握することができます。
問題の発見と即時対応:セッションリプレイで気になる動きを見つけたら、そのページに即座にアンケートを表示。ピンポイントのフィードバックが得られ、原因と改善策が明確になります。
コンバージョン低下の原因特定:新しいランディングページのパフォーマンスが伸び悩んでいる?プロダクトアナリティクスでユーザーが離脱している場所を特定し、離脱直前にアンケートを出して理由を確認。改善点が明確になります。
プロダクトローンチ後のリテンション向上:NPS®アンケートを数秒でテンプレートから作成し、ユーザーの満足度をモニタリング。 ネガティブな反応を示すユーザーのジャーニーを追跡し、早期に対応することで継続利用を促進できます。
顧客ジャーニーを全体で把握:断片的なフィードバックではなく、Contentsquareのジャーニー分析機能でユーザーがアンケート回答に至るまでの経路を可視化。 その背景を理解することで、より適切な体験設計が可能になります。
アンケートの回答に引用された問題に至るまでのユーザージャーニーを把握するにはContentsquareでアンケートイベントを含むセグメントを作成し、それをジャーニー分析に適用することで、該当ユーザーの行動パターンを特定できます。
ビジネスに適した調査ソフトウェアの選び方
アンケートツールやプラットフォームには多くの選択肢がありますが、何を基準に選べばよいのでしょうか? 以下の3つの視点から検討してみましょう。
あなたの目標は何ですか?
まずは、アンケートで何を達成したいのかを明確にしましょう。 たとえば「サインアップ途中でユーザーが離脱する理由を知りたい」のであれば、カスタマイズ可能なアンケートや離脱意向調査を備えたツールが必要です。 リアルタイムでフィードバックを収集できるツールを選びましょう。
いくらかかりますか?
良いインサイトを得るのに多額のコストをかける必要はありません。 スモールスタートできて、ニーズの拡大に応じて段階的に拡張できる価格プランが用意されているツールを選びましょう。 「使った分だけ支払う」形が理想です。
💆♀️ 使い勝手はどうですか?
直感的に操作できるかどうかも重要です。 チームメンバーがマニュアルを読まずにすぐにアンケートを作成・分析できるような使いやすいツールを選びましょう。使いやすければ、より早くデータにもとづいた意思決定が行えます。
次のステップ:ウェブサイトのフィードバック技術スタックの構築
最適なアンケートソフトを選ぶのは、あくまでスタート地点です。 より深い顧客インサイトを得るには、アンケートだけでなく他のフィードバックツールも併用しましょう。たとえば: ヒートマップでユーザーの動きを可視化、フィードバックウィジェットでページごとの簡易評価を取得、ユーザーテストやユーザーインタビューで定性的な理解を深める。
すべてを兼ね備えたオールインワンプラットフォーム――つまりContentsquareを使うことです。Contentsquareなら、以下すべてがワンプラットフォームで実現できます:ユーザー行動の計測、フィードバックの収集(アンケート・NPS・インタビュー)、サイト上の指標と行動データの分析、しかも、ほとんどの操作が手間なく完結します。