ンケートにはそれぞれ固有の目的がありますが、成功するアンケートには共通する要素が一つあります――それは「実行可能なインサイトを提供する」という点です。
目的と意図を持ってアンケートを設計することで、以下のようなことを明確に理解できるようになります:
ユーザーが好む点・好まない点
目標と課題
製品やサービスに対して、ユーザーが望んでいること・必要としていること・期待していること
より良い体験を提供するために、製品をどう変えるべきか・改善すべきか
本章では、明確な目標を設定し、適切な質問を設計し、アンケートを構築・公開することで、実行可能なユーザーデータを引き出す効果的なオンラインアンケートを作成するための4つの簡単なステップを紹介します。
できるだけ多くの回答を集めようとするのではなく、ユーザーにとって価値のあるアンケートを設計しましょう。目的は、ユーザーを助けるために役立つ質の高い情報を得ることにあります。
効果的なアンケート作成プロセスは、次の4つのシンプルなステップに従います:
達成可能な目標を設定する
回答者の負担にならず、十分な情報を得られるバランスの取れた質問を作成する
アンケートを設計する
適切な場所とタイミングで公開・配信する
1.調査目標を設定する
アンケートで何を達成したいのかを明確にすることで、どのような質問をすべきかが決まり、結果として実行可能なユーザーデータを収集しやすくなります。
アンケートの目標を定めるには、以下のような問いを自分に投げかけてみましょう:
ユーザーのために答えを出したい質問や、解決したい問題は何か?
ユーザー体験について、何を知りたいのか?
このアンケートから得られるデータを、どのように活用する予定か?
具体的な調査目標を念頭に置くことで、関連性の高い 顧客からのフィードバック を絞り込み、特定のデータ変数を反復することができます。
![[Visual] AI survey > survey goal](http://images.ctfassets.net/gwbpo1m641r7/2YHLhJlL1JQqhMWO0gMYyr/d8003cbda13fd6bf1932a1f98ae7aa8f/VoC_-_Create_a_survey_with_AI.png?w=1920&q=100&fit=fill&fm=avif)
Contentsquareの直感的なアンケート作成ツールで、どんな目標にも対応できるアンケートを作成しましょう。
アンケートは、次のような目標に基づいて作成します。
プロダクト開発を促進する: 変更を実施した直後にフィードバックを収集し、その後のユーザーテストに参加してもらうことで、プロダクトの意思決定に自信を持てるようになります。
顧客体験の向上 (CX):調査を特定の顧客セグメントに絞り込み、各セグメント のニーズに合わせたCXを実現します。
顧客満足度の測定:Net Promoter Score ® または離脱意向調査で顧客ロイヤリティと成功の基準を測定します。それにより、長期的なビジネス成長につながる満足度の向上を図れます。
ユーザーテストでアイデアを検証: ターゲットユーザーにアンケートを実施し、デザイン、UI、コンテンツの各バリエーションを検証することで、ウェブサイトや製品の使いやすさや関連性を改善する方向性が明確になります。
目標が明確であればあるほど、質問が直接的であればあるほど、アンケート結果はより実用的になります。誰に・何を聞くべきかが明確になるよう、単にユーザーを理解するのではなく、「なぜ」そのユーザーがそのように行動するのかを理解することを目指しましょう。
プロのヒント:インスピレーションが必要な場合は、自分が訪問する他のウェブサイトで実施されているアンケートに注目してみましょう(気になる要素をメモしておくと、自分がアンケートを作成する際の参考になります)。
何が質問されているかを見て、それがなぜ聞かれているのか、自分の回答がどのようなインサイトにつながるのかを考えてみてください。それこそが「アンケートの目的」が機能している例です。これを何回か繰り返せば、自分のアンケート作成に役立つヒントが得られます。
2.アンケートの質問を書く
このステップについては第2章でアンケートタイプを詳しく紹介しますが、ここでも基本的なベストプラクティスを簡単におさらいしておきましょう。
どのような質問をするにしても、アンケートは短く簡潔に保つことで回答率が上がります。 目的に最も合った質問が1つあるとすれば、それが単一の選択式質問、はい/いいえの質問、または自由記述式の質問であることもあります。
もう少し長めのアンケートを実施したい場合は、選択式(クローズド)と自由記述式(オープン)をバランスよく組み合わせるとよいでしょう。 たとえば、簡単な選択式の質問で回答者の関心を引き、その後に自由記述式の質問でより深い文脈を引き出すといった方法です。
![[Visual] Exit-intent survey](http://images.ctfassets.net/gwbpo1m641r7/70LxdbnLg3vHHjjMfZjfmb/ae68013aad3713169bfcac7b7ab1c795/image3.png?w=1920&q=100&fit=fill&fm=avif)
しかし、自由形式の質問では、回答者は自分の言葉で答えを入力する必要があります。
💡プロのヒント: 目標に基づいてアンケートの質問を書き、インサイトが欲しいユーザーセグメントに合わせて言葉を調整しましょう。顧客体験をパーソナライズ化して、新規ユーザーとリピーター、有料顧客、顧客生涯価値の高いユーザー、特定の業界や地域のユーザーに対する質問の言い回しについて考えましょう。また、トラフィックソースを念頭に置き、ソーシャルメディア、オーガニック検索、口コミから来るさまざまなセグメントを調査するための質問を書きましょう。
ContentsquareのAIアシスタントを使ってアンケートの設問を書く
Contentsquare は、目標に基づいたアンケートの設問作成にかかる時間を短縮します。 Voice of Customer(顧客の声、VoC)、高度なターゲティングオプションを備えた直感的なAI搭載アンケートツールでアンケートを作成します。目標を入力するだけで、当社のAIテクノロジーが質問を作成します。

ContentsquareのAI搭載「Voice of Customer(顧客の声、VoC)」なら、数秒でアンケートが作成できます
💡 プロのヒント: Contentsquareの エクスペリエンスアナリティクス ツールを使って全体像を把握し、ユーザーデータからアンケートの質問を導きましょう。
ジャーニー(サイトの入口から出口まで、ユーザーがサイト内を移動する経路をたどる機能)や ヒートマップ(ユーザーがページ上の特定の要素にどのように関与するかを確認する)でユーザーの行動傾向を把握し、アンケートを実施して行動の真相に迫る質問でその理由を明らかにします。
3.アンケートの作成
質問内容とその目的が明確になったら、いよいよアンケートの構築です。 優れたアンケートは、フォーマットとデザインを工夫して最大限の成果を引き出します。
フォーマットは目標や質問の量・形式に応じて選びます。 たとえば、短く簡潔なインサイトを大量に集めたい場合は、Contentsquareを使って1問のみのフィードバックボタンをサイト全体に埋め込むのが有効です。より詳細な情報を収集したい場合は、複数設問のリンク型アンケートをスタンドアロンページで作成し、SNSやメールでロイヤル顧客に配信します。
以下のタイプから1つを選んでください:
ポップオーバー: ウェブサイトページの下部にポップアップウィジェットを設置
ボタン: カスタマイズ可能な統合ボタン
バブル:邪魔にならないチャット形式の回答バブル
埋め込み型:ページ内容に沿って表示される設問
オーバーレイ:ページ全体を覆うウィンドウ形式
リンク:メールやSNSで配布するスタンドアロンのアンケートページ
![[Visual] Create a survey > survey type](http://images.ctfassets.net/gwbpo1m641r7/6DNogHwi8A7exEZvCcdIky/b3b4b725cb6c7f692f2753cc745c0ef8/10.png?w=3840&q=100&fit=fill&fm=avif)
Contentsquareでアンケートの種類を選択
アンケートのフォーマットと質問が決まったら、ページ上での見た目・言葉づかい・デザインをカスタマイズします。ブランドロゴや配色を取り入れることで、見た目にも安心感が生まれ、回答率が向上します。
アンケートのデザインは複雑である必要はありません。ブランディングに合った色を1色か2色選択するだけでも、アンケートの正当性が強化され、アンケートに真剣に取り組んだことを示すことができます。
![[Visual] Create a survey > appearance](http://images.ctfassets.net/gwbpo1m641r7/37zeEmSsiYqAEPpJKeZz5f/7276e7b021d60572f8d369d50359bff1/survey_appearance.png?w=3840&q=100&fit=fill&fm=avif)
ContentsquareのVoice of Customer(顧客の声、VoC)には、アンケートのカスタマイズ機能が組み込まれています。
Contentsquareのアンケートテンプレートをカスタマイズして時間を節約
ゼロから新しいアンケートを作成するのはやりがいがありますが、時間がない場合や何から始めたらよいかわからない場合は、テンプレートからアンケートを作成してみましょう。
Contentsquare アンケート機能には40以上のテンプレートが用意されており、簡単に質問を追加したり、独自の言語やブランディングでカスタマイズすることができます。
自分でアンケート作る方法を確認する。
ネット・プロモーター・スコア®(NPS®)調査:顧客があなたのビジネスを他の人に薦めるかどうかを調査し、成功の指標を示す。
離脱意向調査は特定のページから退出する理由を理解するためのインサイトを収集します。
フィードバックボタンは継続的なユーザーデータを収集し、フィルタリングして長期的に比較することができます。
その他様々な機能
4.アンケートを開始する
目標を設定し、質問を作成し、アンケートが完成したら、次は効果的な配信方法を考えます。参加率を高め、実用的なデータを得るための掲載場所やタイミングを工夫しましょう。
アンケートの結果を最大化するために、いつ、どこでアンケートを実施すればよいかをいくつかご紹介します。
アンケートの表示場所
ランディングページ に、ユーザーの関心を誘うような表示をトリガーする(例えば、簡単な質問に答えたら新規顧客割引を提供するなど)。
離脱率・直帰率・解約率の高いページでポップオーバー表示し、ユーザーの混乱や不足情報を尋ねる
CTAボタンでメールリストに誘導し、体験や推奨意向についてアンケートを送付
SNSにアンケートを投稿、またはブランドアンバサダーに配信用リンクを配布
アンケートを表示するタイミング
ページが読み込まれた直後
x時間の遅延の後
ユーザーがページの途中までスクロールした時
ユーザーがページを放棄する前(デスクトップデバイスでブラウザの上部にマウスを移動した時)
プロのアドバイス:Contentsquareを使えば、ユーザーがサイトや最もブランドと交流している時間と場所にアンケートを配信することができます。
Contentsquareを使ってアンケート結果を分析
もちろん最後のステップは、 アンケート回答の分析 です。上記のステップに従うことで、ユーザーが目標を達成するための行動を特定し、実行できるようなユーザーデータを得ることができます。
ContentsquareのAI搭載サマリーレポートには、回答タグ付け機能とセンチメント分析機能が組み込まれており、インサイトの拡張に向けた出発点として最適です。
次に何が来るのか?
ここまでたどり着いたあなた、お疲れさまでした!……とはいえ、まだ終わりではありません。
アンケートで得た結果にさらに確信を持ちたい場合は、エクスペリエンスアナリティクスツールで得た包括的なデータと組み合わせましょう。
たとえば、アンケートでチェックアウトフローに課題があると判明し、「入力フォームの項目を短くすればUXが改善されるかもしれない」と仮説を立てたとします。 Contentsquareのジャーニー、セッションリプレイ、ヒートマップなどのツールを使えば、最適化の前後でユーザーの動きを可視化できます。指標を比較し、再度アンケートを実施して改善されたかどうかを確認するのも良いでしょう。さらに一歩踏み込み、インタビュー機能を使ってより深くユーザーに話を聞くこともできます。