多くの分析ツールは短期間で価値を得られるとうたっていますが、実際には導入や定着に数か月を要することも少なくありません。その結果、実装作業に追われ、データから得られる示唆を、売上の向上や解約率の低下といった経営層が重視する成果に結び付けられない状況に陥りがちです。
その結果、ツールの活用は限定的となり、投資の妥当性が問われ、本来得られるはずだった改善機会を逃してしまいます。
Contentsquareでは適切なオンボーディングアプローチを提供するため、データ、プロダクト、マーケティングの各チームが、実装から90日で測定可能な成果を着実に生み出すことができます。
本ガイドでは、多くのお客様さまが実践し、短期間で価値創出を実現してきた2段階の導入スケジュールをもとに、具体的な進め方と確認すべき指標を詳しく解説します。
この記事を読み終える頃には、Contentsquareをチームの競争力につなげるための明確な実行指針を得ることができます。
重要なポイント
信頼できるデータが基盤:最初の6週間では、正確な連携設定、目的に合わせた計測設計、品質確認に注力します。これにより、得られる示唆を安心して活用できるようになります。
クイックウィン(成果をすぐに出すこと)が活用を促進:早期に分析を行うことで、Contentsquareの本質的な価値を実感でき、改善の検証や活用範囲の拡大に向けた社内の推進力を高めます。
継続的な支援体制:専任の担当チームによるサポートに加え、学習コンテンツ、ライブ形式のワークショップ、コミュニティフォーラムを通じて、日々の疑問や課題を解消できます。
最初の6週間:導入と価値創出の基盤づくり
最初の6週間は、Contentsquareを既存のシステム環境に適切に組み込むことに注力します。この段階で基盤を正しく整えることで、その後の活用や分析がスムーズに進むようになります。正確な設定と高品質なデータが、信頼できる示唆につながります。
導入の進行スピードは、企業ごとの要件や選択されている製品によって前後する場合があります。本ガイドで示している期間は一般的な目安であり、実際にはオンボーディング担当チームが状況に応じて最適なスケジュールを設計します。
👉 最初の6週間で実施する内容 :
各種ミーティングの実施:導入開始時に、貴社チームと当社チームによる3回の短時間ミーティングを行います。長期的な方針を確認する経営層向けミーティング、導入の進め方を共有する導入説明ミーティング、技術範囲・役割・成功基準を確認する実装ミーティングを通じて、関係者間の認識をそろえます。
実装ワークショップへの参加:Contentsquareタグの設置に関する基本的な考え方や、ユーザー操作を自動的に取得するスマートキャプチャーの設定方法、各種連携、データの流れについて理解を深めます。
利用開始とトレーニング:ログイン情報の提供後、実装作業が進む間にContentsquareの理解を深めていきます。自習形式の学習コンテンツやオンラインセミナー、ユースケース別ワークショップを通じて、購入フローの分析やアラートの作成方法を学びます。
データ品質の確認: 信頼できるデータを確保することは、成果につなげるうえで重要です。従来の分析ツールと比較する複数の確認方法を用意しており、表示される示唆を安心して活用できる状態を整えます。
🤝 提供されるサポート体制:導入から活用までを、自社のみで進める必要はありません。オンボーディング専任チームとして、プロジェクト管理担当、実装コンサルタント、トレーニング担当が連携し、スケジュールを遵守しながら技術面の対応を支援します。また、オンラインのヘルプセンターも利用でき、よくある質問については迅速に確認できます。
Contentsquareの決め手となったのは、実装の容易さと優れたクライアント成功プログラムでした。オンボーディングとスキルアップの期間中、Contentsquareから専任サポートを受けられることがわかっていたことは、導入を検討する際に判断材料となりました。
💡 ポイント: 導入を円滑に進め、早期に成果を得るためには、事前の準備が重要です。Contentsquareを効果的に活用しているチームでは、オンボーディング開始前に以下の対応を行っています:
達成したいビジネス目標と、それを支えるためにサイト上で改善できるポイントを整理します。
プロジェクト管理担当者を含む実装チームを編成し、Contentsquareのオンボーディング支援チームと連携できる体制を整えます。
ワークショップや検証セッションに参加するための時間を確保します。所要時間は数時間程度ですが、導入をスムーズに進める効果があります。
コードフリーズや休暇期間など、進行を妨げる可能性のある要因を事前に考慮します。
サイト上で個人情報が扱われている箇所を特定し、適切に保護・回避できる実装方法を検討します。
プロダクトの概要をチーム内で共有し、理解と関心を高めます。
Contentsquareのトレーニングプログラムに参加する主要メンバーを特定します。
7〜12週目:活用から展開へ
基盤が整ったら、Contentsquareを本格的に活用する段階に入ります。このフェーズでは、プラットフォームを試す段階から一歩進み、実際の課題解決に向けて継続的に活用していきます。
日々の業務に根付いた活用を通じて、チームとして実感できる成果が生まれていきます。
1. プラットフォームの理解を深める
この段階の目的は、チームのメンバーがContentsquareを自信をもって操作できるようになり、疑問が生じた際にどこを確認すればよいかを把握することです。
継続的なサポートに頼らずにプラットフォームを使いこなせるようになることで、示唆をより迅速に得られるようになり、データを深く掘り下げた分析にも取り組みやすくなります。
以下は、その具体例です。
プラットフォームを操作して理解を深める:実際に触れてみることが、理解を進めるうえで最も効果的です。Sense ChatやInsightsなど、サイドバーの各メニューを操作しながら、画面構成や利用できる機能全体を把握していきます。
![[Visual] Sidebar-Journeys-Sense-Chat](http://images.ctfassets.net/gwbpo1m641r7/1omSOfv6Ih6cp2wvbLB98w/f504965b9567dff80e856fb8d927682c/Sidebar-Journeys-Sense-Chat.png?w=3840&q=100&fit=fill&fm=avif)
ライブ形式のトレーニングに参加する:経験豊富なContentsquareのトレーニング担当者が、基礎的な操作説明から、チームの目的に合わせたユースケース別ワークショップまでを段階的に案内します。実務に即した内容により、活用の定着と業務への応用を促進します。
eラーニングで学習を進める:操作を進める中でサポートが必要な場合は、Essential Learning Kitを通じて各種学習リソースを利用できます。解説動画や操作ガイド記事、コミュニティフォーラムなどが用意されています。
役割ごとのユースケースを深掘る:担当業務でContentsquareをどのように活用できるかを具体的に検討します。 たとえばデジタルマーケティング担当であれば、チャネル別の直帰率やコンバージョン率を把握するためのカスタム獲得ダッシュボードの設定方法を学びます。UXデザイナーであれば、フォーム分析を使用し、どの入力項目で離脱が発生しているのか、どこでフォームの放棄が起きているのかを確認します。
📊 確認すべき指標:オンボーディング関連ミーティングへの参加状況、利用の定着度、トレーニングを修了しプラットフォームを積極的に活用しているユーザー数、ログイン頻度、そして社内チャネルでの質問数などが挙げられます。時間の経過とともに質問が減少していれば、理解が進み、自立的に活用できるようになっている目安となります。
💡 ポイント:セッションリプレイとヒートマップは、Contentsquareを活用する上で特に重要な機能です。
ヒートマップでは、ユーザーのクリック、タップ、スクロール、ホバーといった操作を集計し、全体傾向を視覚的に把握できます。想定外のクリック動作や操作に迷いが見られる箇所など、気になる動きが見つかった場合は、該当箇所にひもづくセッションリプレイを確認することで、個々の操作内容を確認し、行動の背景を理解することができます。
![[Visual] Session replay heatmaps](http://images.ctfassets.net/gwbpo1m641r7/7hZPhyLBOlTIk22lBfy8d3/8aa1430ae11dfb839e6f2192fd6c9c7c/Screenshot_2024-11-06_at_16.15.10.png?w=2048&q=100&fit=fill&fm=avif)
💡 ポイント:Chrome拡張機能「CS Liveをダウンロードすると、自社サイト上の任意のページにヒートマップを重ねて表示できます。閲覧しながら、ユーザーの操作状況やクリック率、収益への影響といった主要なUX指標をその場で確認することが可能となります。
サイトとContentsquareの画面を行き来する必要がなく、ページ上で直接ゾーンを作成し、フリクションが発生している箇所を特定できます。チームでのレビュー時のリアルタイム分析や、素早く確認したい場面に適しています。
![[Visual] CS Live](http://images.ctfassets.net/gwbpo1m641r7/4J4Pu62Zqe8u3SyuJmRmMZ/2e182042538a2139488579f8c2e7ec79/CS_Live.png?w=3840&q=100&fit=fill&fm=avif)
2. 影響度の高い改善機会を見つける
プラットフォームの基本的な操作に慣れたら、次はデータに基づき、事業への影響が大きい改善機会を2〜3件特定する段階に進みます。ここでは、定性的な気づきにとどまらず、ビジネスへの影響を数値で示すことが重要です。
このフェーズから、Contentsquareは「参考になるツール」から「成果につながる基盤」へと役割を広げていきます。ユーザー行動とビジネス成果を結び付けることで、改善や検証に取り組むための根拠を明確にできます。
具体的には、次のような取り組みを行います:
ユーザージャーニーを把握する:ジャーニー分析を使い、主要なユーザーフローを可視化し、どの地点で離脱が発生しているかを確認します。課題の背景を文脈ごとに把握することで、改善の余地がある箇所を特定しやすくなります。
日常的な言葉で質問する:AIを活用した分析アシスタントであるSense Chatに、ユーザージャーニーの分析を依頼します。たとえば「お問い合わせページを訪れたユーザーは、その後どのような行動を取っているか」といった質問を行ったり、データをもとに改善機会を抽出させることができます。
重要な指標を把握する:インパクト定量化を活用し、サイト上のどの体験がコンバージョンや収益に最も大きな影響を与えているかを把握したうえで、優先度の高い改善機会を整理します。
📊 確認すべき指標:記録されたインサイト(示唆)の件数、収益への影響(金額)によって算出された改善機会の数

3.最初の成果を実行に移す
影響度の高い改善機会の中から1つを選び、実際に反映します。早い段階で成果を示すことで、取り組みへの手応えが得られ、関係者の理解や協力も得やすくなります。
具体的には、次のような取り組みが考えられます:
アクセス数の多いページを改善する:商品詳細ページや購入手続きページなどの重要なページでヒートマップを活用し、ユーザーが迷っている箇所や十分に注目されていない要素を特定します。そのうえで、CTAを分かりやすくする、重要な情報を画面上部に配置するといった、的を絞った改善を行います。
明確な支障となっている点を解消する:フラストレーションスコア、ユーザー体験を損ねている箇所を把握します。データに基づいて優先度が明確になるため、複雑な整理を行わずに、対応すべき改善点を判断できます。

補足のポイント:各部門でContentsquareを積極的に活用できるキーユーザーを特定し、社内での活用促進役として位置付けます。こうしたメンバーが活用事例や効果を共有することで、理解と定着が進みやすくなります。あわせて、ギフトカードの提供や社内ニュースレターでの紹介など、適切な形で評価・称賛することも検討すると効果的です。
📊 確認すべき指標:コンバージョン率の向上、不満スコアの低下、改善を行ったページにおける直帰率の低下が挙げられます。
🔥 NURO光、小さな改善で大きな成果を実現
ソニーネットワークコミュニケーションズのNUROチームは、モバイル最適化されたランディングページの分析にContentsquareのヒートマップを活用しました。その結果、サービスカード内のリンク設定されていない領域が多くタップされていることが判明しました。
この課題に対応するため、「詳細を見る」ボタンのみをクリック可能にするのではなく、カード全体をクリック可能に変更しました。
その結果、クリック率(CTR)は2〜3ポイント向上し、アクセス数の多い当該ページでは15%の改善につながりました。
![[Visual] NURO win Contentsquare](http://images.ctfassets.net/gwbpo1m641r7/MxPoOvZPaaYJaIRA2VDFL/47efaecb50e0dd55c0b74155d33c9723/NURO_win_Contentsquare.png?w=3840&q=100&fit=fill&fm=avif)
4.検証を継続するための運用リズムを確立する
初期の成果を実装できたら、次は検証と改善を継続的に回すための仕組みづくりに進みます。実験を定常的に行うことで、意思決定の根拠が明確になり、リスクを抑えながら、変化するユーザー行動に柔軟に対応できるようになります。これは、コンバージョンの向上と顧客満足度の改善に欠かせません。
具体的には、次のような取り組みを行います:
ABテストの計測を設定する:KameleoonやOptimizelyなどのABテストツールをContentsquareと連携している場合、バリエーションごとのユーザー行動を容易に比較できます。
定例レビューを実施する:毎週同じ曜日・時間に定例ミーティングを設定し、テスト結果を振り返りながら、次に実施する実験を判断します。
📊 確認すべき指標:月あたりのテスト実施数(テストの実行スピード)や、累積での収益増加、コンバージョン向上の効果を確認します。
💡 補足のポイント:Contentsquareのアンケート機能を活用することで、成果が出たテストが「なぜ成功したのか」を把握できます。実験中にページ上でアンケートを実施し、各バリエーションに対するユーザーの率直な意見を収集します。こうした顧客の声(VoC)を取り入れることで、推測に頼らない改善が可能となり、次の実験に向けた仮説の精度を高めることができます。
![[Visual] Analyze-Survey-results](http://images.ctfassets.net/gwbpo1m641r7/3YFo9vZ2ivJa7JzN2GYKO1/adfff684acb447a922ba05a34d369e2e/Analyze-Survey-results.png?w=3840&q=100&fit=fill&fm=avif)
5. 価値を可視化し、全チームへ展開する
12週目までに、測定可能な成果と再現性のある運用プロセスが整っている状態を目指します。次のステップでは、これらの初期成果を全社的な投資対効果(ROI)として整理し、他部門の理解と参画を促します。
具体的には、次のような取り組みが考えられます:
業務プロセスを見直す:Contentsquareを日常業務に組み込みます。たとえば、スプリント計画にエラー分析のデータを活用して対応優先度を判断したり、ABテストの結果をヒートマップで並べて比較し、成果の差とその要因を確認します。
成果を共有し、讃えあう:利用促進の一環として、活用度の高いユーザーを可視化したり、チーム内や全社向けのメールで成果を共有するなど、前向きな活用事例を広げます。
AIによるアラートを設定する: エラー率やコンバージョン率などの重要指標に対してカスタムアラートを設定します。通知はMicrosoft TeamsやSlackに送信でき、迅速な共有と対応を支援します。
要点をまとめて分析効率を高める:ContentsquareのAIを活用したセッションリプレイの要約機能により、長時間の記録から重要な示唆や課題、傾向を抽出します。さらにFrustration Scoreで絞り込むことで、優先的に確認すべきリプレイを効率よく特定できます。
📊 確認すべき指標:部門横断でのアクティブユーザー数、部門ごとのテスト実施数、設定されているアラートの数、プログラム全体の定着率などを確認します。
Contentsquareを導入した当初は、私たちのチームだけが使っていました。しかし今では、ブランドマーケティング、CRM、パフォーマンスマーケティング、カスタマーサービス開発など、他のチームも活用し始めています。
💡 AIを活用して、実験プログラムをより効率的に拡張する: AIエージェント同士が連携するABテスト により、より多くのテストを、より短期間で実行できます。まずContentsquareを使って、成果が出ていないコンバージョンファネルなどの課題箇所を特定します。
その後、Sense Analystに指示を出すことで、Optimizelyや Kameleoon上でのテスト作成を自動化できます。各エージェントが要件に基づいて連携し、実験設計を進めるため、手作業を最小限に抑えながら、部門を横断してより多くの実験を実施できるようになります。
![[Visual] Agent-to-agent-testing](http://images.ctfassets.net/gwbpo1m641r7/6XOlTB9cIRMuMcvSAqAfKh/db65547f789e8c510e36507613c429b9/Agent-to-agent-testing.png?w=3840&q=100&fit=fill&fm=avif)
成果を定着させる
Contentsquareで価値を得るために、何か月もの作業や、社内への働きかけに時間を費やす必要はありません。適切な準備と専任のサポート体制があれば、導入から90日以内に、サイトやプロダクトの改善という具体的な成果へとつなげることができます。
こうした確かなスタートがあることで、Contentsquareはチーム内に定着し、部門を超えて活用が広がっていきます。その結果、投資の効果を実感できるようになります。👏
Contentsquare導入後90日間に関するよくある質問
Contentsquareの導入後、できるだけ早く価値を実感していただきたいと考えています。90日以内に最初の成果を体験し、チーム全体への展開準備が整った状態を目指しています。
これまでの経験では、企業規模が大きい場合、プラットフォームに投資した後、オンボーディングや実装までに何か月も待たされることがあります(利用開始や拡大はさらに先に)。それでは長すぎます。
Contentsquareは、2012年にパリで設立されて以来、14年間にわたり、あらゆるタッチポイントにおける顧客体験を包括的に理解するためのソリューションを提供してきました。当社のプラットフォームを活用することで、企業はユーザーがウェブサイトやモバイルアプリケーションをどのように操作しているかを把握できます。
