デジタル体験を最適化し、成長を促進する8つのモバイル分析ツール

ウェブやモバイルアプリ用に設計された分析ツールのすべてを把握することは、今や事実上不可能です。あなたのビジネスに最適なツールを見つけるには、まずビジネス目標と顧客の理解する必要があります。

顧客行動やアプリのパフォーマンスを理解する以外に、部門を超えたチーム間のコラボレーションを強化したいとお考えですか？ モバイルウェブサイトやアプリのクロスプラットフォームデータを柔軟に分析できますか？ 既存のツールやプラットフォームとの互換性を確保したいですか？

この記事では、モバイル体験を分析し、顧客がアプリをスムーズに操作して目標を達成できるようにするために役立つ8つのツールを紹介します。

1. Firebase：柔軟なアプリホスティングと組み込み型の分析機能

Firebaseは、Android、iOS、Web上で動作するアプリを構築し、実行できる柔軟なプラットフォームです。 幅広いアプリケーションに適したホスティングとデータベースのソリューションを提供し、小規模なプロジェクトに適した無料プランもあります。 

また、大規模アプリのパフォーマンスを確認し、クラッシュをピンポイントで特定し、問題のトラブルシューティングを迅速に行えるクラッシュレポート機能を備えているため、増大する顧客の需要に効率的に対応することができます。

Firebaseは、Crashlytics（英語）やモバイル分析ツールとして機能し、あなたをサポートします。

• アプリのクラッシュを監視し、クラッシュの原因と原因を突き止めます。

• モバイルアプリのトラフィック   、アプリの利用状況、   ユーザーエンゲージメントに関する定量的データを収集します。

• 最大500件の自動イベントおよびユーザー定義イベントのレポートを無制限に入手可能です。

• アプリのマーケティングを改善し、パフォーマンスを最適化するために、データに基づいた意思決定を行う。

2. Contentsquare：分かりやすいカスタマージャーニーマッピング

ユーザーのデジタル体験に関する数字を知るだけでは不十分です。その数値が「なぜ」上昇しているのか、低下しているのか、その理由を深く探ることが重要です。 Contentsquareを利用すると、モバイルアプリやウェブサイト向けの包括的な分析機能により、数字だけでなく、無料・有料ユーザーのジャーニーを可視化することができます。 

さまざまなContentsquareツールを組み合わせることで、ユーザーがループにはまり込んだり、離脱してしまう原因の全体像をつかむことができます：

• カスタマージャーニー分析  : アプリやウェブサイト上でユーザーが入口から出口までどのように進んでいくのか、全体像を見ることができます。 Contentsquareの特徴である円形フロー図は、各カスタマージャーニーから集約されたデータを表示し、新規ユーザーを獲得するための最も優れたジャーニーを示します。

円形フロー図のサンプルは、ホームページからチェックアウトまで、ユーザーがコンバージョンに至る経路を視覚化します。

• ゾーンベースのヒートマップ：色分けされたオーバーレイによって、ユーザーが関心を示すエリアや無視されているエリア、機能、要素、コンテンツを特定し、ユーザーの行動を理解し、デジタル体験をより良く最適化します。

• セッションリプレイ  : 人々がCTAボタンやチェックアウトフォームを無視したり、苛立ったりする理由について、さらなるインサイトを取得します。 個々のユーザーセッションを分析し、傾向、パターン、問題点を特定します。例えば、複数のユーザーが同じCTAボタンを何度もクリックした場合、より多くのユーザーに影響が及んでいることを示します。

• Product Analytics：新規ユーザー、コンバージョン率、顧客獲得率、労力分析、機能利用率などの指標を分析し、アプリのパフォーマンスを測定します。ユーザーインタラクション、セッションリプレイ、詳細なヒートマップなどのデータを組み合わせて、ユーザーが歩んだジャーニーを理解します。 

• エラー分析：この機能は、類似した技術的エラーと機能的エラーを1つにグループ化します。 これにより、コンバージョンや収益に悪影響を及ぼす最も重大なエラーを洗い出すことができ、迅速に修正の優先順位をつけることができます。

• インパクトの定量化：カスタマージャーニー分析またはゾーンベースのヒートマップを通じて特定した問題の影響をを定量化します。 コンバージョンや収益、解約率やリテンション（英語）への影響を可視化し、重要な数値を把握することで、優先すべき改善機会を特定し、ステークホルダーと共有できます。

データ主導の分析

HelloSign（クラウドベースの電子署名ツール）の開発チームは、モバイルProduct Analyticsを使って、ユーザー行動に関する疑念を検証しました。（英語） 彼らは、ユーザーが書類に署名する署名ページのモバイル版にエラーがあると考えていた。 

ウェブとモバイルのデータを追跡したところ、モバイルのコンバージョンが確かに低いことがわかり、改善すべき事項と、それぞれの優先順位付けがなされました。 そして、モバイルアプリユーザーの体験を考慮し、モバイルファーストの署名ページを構築することを決定し、ツールがあらゆるデバイスや画面サイズに効率的に適応するよう変更を加えました。

3. Mixpanel：洗練されたユーザーセグメンテーション

Mixpanelは、ユーザーセグメントとコンバージョンまでの経路を可視化し、プロダクトにおけるデジタル体験とマーケティングキャンペーンを強化することができるウェブおよびモバイルアプリの分析プラットフォームです。

セグメンテーション機能を活用し、コホートと呼ばれる便利なカテゴリ（英語）に、共通の行動や特性を持つユーザーをグループ化できます。 サンプルコホートには、過去30日間にサインアップまたはプランをアップグレードしたユーザーが含まれます。

Mixpanel（英語）では、以下の機能を使ってセグメントを絞り込むことができます：

• カスタムプロパティ：既存のプロパティ（特定のイベント、ユーザー、グループを定義する属性）を組み合わせて、新しいプロパティの作成。 例えば、Facebook、Instagram、TwitterのようなUTMソースを「Social」という上位のプロパティにまとめることができます。

• セグメンテーションロジック：属性、イベント、プロパティに基づいて既存のユーザーセグメントを組み合わせ、複雑なユーザーセグメントを作成します。

4. Countly：プライバシーを重視したモバイルアプリ分析ツール

セルフホスト型のモバイル、デスクトップ、ウェブ分析（英語）ソリューションであるCountly（英語）は、デジタルプロダクトにおけるユーザーの行動を包括的に可視化します。 また、高いプライバシー基準に基づき、データの完全な所有権と管理権を確保できます。 

Countlyを利用することで、規制の厳しい業種やカスタマイズが必要な業種の企業は、以下のようなメリットを得られます：

• 強化されたセキュリティ：充実したプロファイルやアプリエンゲージメント指標（英語）などの詳細なデータにリアルタイムでアクセス可能になります。

• ロイヤリティ分析：アプリの利用を停止した累積ユーザーと個々のユーザーを特定し、リテンション戦略を改善する方法を発見するのに役立ちます。

Compliance Hub ：(主に企業ユーザー向け) ユーザーの同意とエクスポートまたは削除要求に基づいてデータ収集を管理します。

5. Upland Localytics：マーケティング担当者向け統合モバイル分析ソフトウェア

Localytics（英語）はアプリマーケティングとアナリティクスを1つのプラットフォームに統合します。 データ測定、セグメント開発、キャンペーン実行のための統合システムは、マーケティング担当者にとって大きな魅力です。

主な特徴をご紹介します。

• 詳細なキャンペーンレポートにより、アプリのローンチパフォーマンスを追跡し、どのキャンペーンが顧客に響き、コンバージョン、リテンション、ROI向上、チャーン抑制、アンインストール防止に貢献しているかを分析できます。

• 予測分析により、コンバージョンやチャーンに最も関係するユーザー行動を追跡・関連付けることで、コンバージョン直前や離脱の兆しがある顧客を特定し、適切なターゲットメッセージを送ることができます。

• インテリジェントなパーソナライゼーションにより、プロファイル、行動履歴、過去のデータを基にユーザーをセグメント化し、そのインサイトを活用してパーソナライズ化されたキャンペーンや体験を提供できます。

6. RevenueCat：カスタマイズ可能なモバイルサブスクリプション分析

RevenueCat（英語）は、モバイルサブスクリプションアプリの立ち上げと管理をサポートします。簡単に導入できるソフトウェア開発キット（SDK）を提供し、分析データの取得に加え、以下のような追加機能を利用できます：

• ダッシュボード：主要業績評価指標を監視し、問題を示す可能性のある変化を監視します。 モバイルサブスクリプション分析ダッシュボードには、アクティブトライアル、トライアルコンバージョン、アクティブユーザー、収益、月間継続収益（MRR）などの指標が表示されます。

• カスタムチャート：フィルタとセグメントを使用したデータ可視化により、迅速にインサイトを得ることができます。 例えば、最も急成長しているプロジェクトに基づいて初期コンバージョンをフィルタリングしたり、MRRを上位5カ国でセグメントすることができます。

• ABプライシングテスト：RevenueCat Paywallsのテンプレートを使って実験し、理想的な価格、パッケージ、プロモーションを見つけましょう。 各バリアントがコンバージョンや購読ファネル全体に与える影響を測定しましょう。

7. AppDynamics：フルスタックの観測可能性

AppDynamics サードパーティのAPIに起因するものであれ、コードレベルに起因するものであれ、根本原因を突き止めます。

このモバイルアプリ分析ソフトウェアでは、ジャーニーの始点から終点までの観察が可能なほか、次のようなアクセスも可能です。

• 統合されたモバイル、ブラウザ、およびカスタムユーザーデータ：複数のアプリケーションバージョンでの顧客体験を比較し、劣悪なUXを改善することで、顧客エンゲージメント、リテンション、およびロイヤルティを強化します。

• すぐに使える基本および高度なウィジェット：ウィジェットを使用して、カスタムダッシュボードで大規模なデータセットの視覚化を作成し、ユーザージャーニーを最適化するためのより深いインサイトを得ます。

• ブラウザとAPIの合成モニタリング：主要なユーザーワークフローとAPIコールを監視して、ユーザーインタラクションをシミュレートし、実際のユーザーに影響が及ぶ前に問題を特定します。

8. AppsFlyer：先進的な不正対策

AppsFlyer（英語）は主にマーケティングチーム向けに設計されており、あらゆる予算に対応するプロダクトと機能を取り揃えています。 基本的なモバイル分析ソリューションに加え、成長するチームの要求に応える高度な機能を誇ります。 

モバイル分析ソリューションは、貴社のマーケティング戦略の様々な側面を監視し、以下のようなメリットをお約束します：

• 不正対策は、広告詐欺を検出し、自動ボットによる不正クリックを防止します。本物の顧客と機械を識別し、マーケティング予算を実際のコンバージョンに集中させることができます。

• カスタムイベント機能を活用すると、アプリ内でユーザーごとの特定のシナリオを定義できます。これにより、ROIや顧客生涯価値（LTV）などの主要な指標とアプリ内イベントを関連付けることが可能になります。

• インクリメンタルリフト・テストを活用すると、広告なしでも発生したであろうコンバージョン数を算出できるため、キャンペーンの実際の影響を正確に測定できます。

プロのアドバイス：モバイルアプリのユーザーレビューやフィードバックを分析することで、モバイル分析をさらに進めましょう。 AppFollowのようなツールを使えば、App StoreとPlayStoreのアプリストアの評価を一箇所で追跡できます。 AppFollowのセンチメント分析チャートを通じて、レビューの全体的な顧客の感情を示します。 次に、顧客満足度とモバイルアプリ体験に関するインサイトを得るために、前期のスコアと比較して現在のセンチメントの合計を評価します。

適切なモバイル分析ツールに投資してROIを向上させる

モバイルアプリやウェブサイト用の分析ツールの候補、それぞれの特徴はいかがでしたか？ 迷っているのであれば、どれが自分の目的とニーズに近いかを検討し、時間をかけてインターフェースや機能を熟知することを意識しましょう。

適切なソリューションに投資することで、ビジネス目標に合致し、ビジネスの成長を促進するインサイトを生み出すことができます。

モバイル分析に関するFAQ